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義務を怠ったら罰則はあるのでしょうか?

火災報知機の設置が義務化されるようになりましたが、まだ十分周知されているとは言えないようですね。

ただ、火災報知機、義務化を知っている人にとっては、少し心配になるのではないでしょうか?
何ごとにつけ、義務化となれば、その義務を果たさない限り、罰則が伴なうことを心配します。この法改正による火災報知機の義務化、設置を怠ればどのような罰則が下されるのでしょうか。

'08年7月の現段階では、周知もそれほど進んでいない模様ですし、罰則についても明らかにされていない様子です。いやしくも法律に規定されていることですから、法律違反に対しては、罰金なり、悪質な場合には身柄拘束ということが通例ではあります。

でも、余計な心配はする必要はないようです。
火災報知機の義務化に伴う罰則は設けられていません。つまり、火災報知機設置の義務化とは、法律で義務化されているものの、違反に対する罰則は無いという特殊な位置づけの法案になっているわけです。

違反に対する罰則無しの理由は、火災報知機があくまでも自分の安全を守るためのものであり、その設置を怠ることは、必ずしも他者の損失にはならないという点があります。また、火災報知機の設置普及が非常に難しいと予想される点も理由のひとつとして挙げられます。

特に後者は、アメリカでの導入例が参考にされているようです。
アメリカで火災報知機設置の義務化が実施されたのは1977年です。ところが、全世帯の80%以上に普及するまでには約10年ほどの年数が必要でした。特に最初の数年間はほとんど数字の伸びがありませんでした。

このような先例を考慮した場合、いきなり罰則で縛り付けると、相当数の方々が罰則の対象になってしまう怖れがあります。現状を考えると、やはりいきなり罰則を設けるのは厳しいだろうという見解があり、このような特殊な法案になったのでしょう。

しかしながら、罰則がないとはいえ義務であることに変りはありません。あくまでも自分と家族の安全を守るためですから、設置を怠らないようにしましょう。
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