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熱を感知する火災報知機とは?

火災が発生する予兆として、大きく通常の状態と変動するものがあります。部屋の室温、すなわち熱ですね。
その熱を感知することで異常を知らせてくれるのが、熱を感知するタイプの火災報知器です。

熱を感知するタイプの火災報知機は、大別して主に四種類があります。
差動式スポット型感知機、定温式スポット型感知機、サーミスタ式熱感知機、そして差動式分布型熱感知機の四種類です。
設置の義務化によって、一般家庭にもこれらの報知機が設置されることになるので、是非その種類について認識しておきましょう。

「差動式スポット型感知機(感知器)」は、火災報知器の周囲の温度が短時間で急激に変化することに反応して警報が鳴るタイプの火災報知機です。
緩やかな温度変化に対しては反応しないので、エアコンなどによる室温の上昇には反応しません。

「定温式スポット型感知機(感知器)」は、あらかじめ定められた一定の温度以上になった時に警報が鳴るタイプの報知器です。
たとえ上昇が緩やかであっても、決められた一定温度以上になったら警報が鳴ります。
設定されている作動基準温度は65℃、75℃の場合がほとんどです。日常生活の中で、この温度に達する状況はあり得ないので、誤作動は機会の故障以外ではまず無いだろうと考えられます。

「サーミスタ式熱感知機(感知器)」は、サーミスタという特定の物質を使用した感知機です。
サーミスタとは、電気抵抗が温度の変化に応じて変化するという半導体であり、これによって測定された温度変化を解析することによって警報が鳴るというタイプの火災報知器です。
差動式、定温式の両方共にサーミスタを使用した感知機(感知器)があります。

「差動式分布型熱感知機」は、差動式と同様に短時間の急激な温度変化に反応して警報が鳴ります。
感知器本体から空気管をループ状に張りめぐらせて、空気の膨張を測るというタイプで、高くて広い天井に使用されます。一般家庭ではあまり馴染まないタイプの火災報知機と言えるかもしれません。

火災報知機設置の義務化が、これらの商品に与える影響はかなり大きいものになることでしょう。各社の競争が激化し、各メーカーとも製品の機能や品質の向上に一層力を入れることが期待されます。
火災報知器の義務化が良い方向に作用してくれることを願っています。
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