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地域とケース別香典の相場


香典の金額には昔から地域によって違いがあるようです。

たとえば親が死亡の場合、東京や北関東、中部地方は十万円を包みます。ところが北海道・東北は五万円、また近畿や中国地方では七万円が相場となっているようです。

祖父母死亡の場合には、地方間でのバラツキはかなり多いようです。東京では祖父母死亡の場合だとニ万円包み、親の場合の五分の一ほどの金額になっています。一方中国地方では六万円包みます。中国地方では、親と祖父母へ出す香典はほぼ同額になっているのです。

また近所つき合いという点で概観すると、一番多い金額を包むのが北関東の七千円です。次いで近畿地方の六千円、東京、南関東地方の五千円と続いています。一番金額が少ないのは北海道の三千円となっています。

仕事の取引先関係への香典については、四国地方の一万五千円が最高金額になっています。ただし、四国地方でも同僚や上司、部下など勤務先内での関係になると、香典は七千円と半額に下がります。反対に南関東では、勤務先内での香典は一万五千円で、取引先は七千円包みます。四国地方と南関東ではまったく逆の関係になるわけですね。勤務先内関係の香典で一万円を上回るのは南関東だけであり、あとの多くの地方では一万円未満が実情のようです。

友人とその家族への香典に関しては、目立つのが東京の九千円という相場です。他の地方と二千円以上の開きがあるようです。友情に薄いなどと言われる東京地方の人が、意外にも最も友情に厚いのかもしれないですね。

関西中心の地域から、一般の参列者からの香典を辞退するケースが増えているようです。 四十九日忌明け後の香典返しの負担を回避しているためかもしれません。しかし香典を辞退するケースでも、親族からの香典は受けとることが多いようです。そのような場合、香典は受付で渡すのではなく、喪主に直接手渡しした方がよいかと思われます。
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