香典で恥をかかないマナーのガイドのTOPに戻る

香典と連名


香典を包む際に連名で包むことがあります。連名で包むということは、一人分の金額を香典袋に包むのではなく、何人分かの金額をまとめて香典袋に包むことを意味しています。

連名で香典を出す場合、香典袋の表書きは、右の方から代表格の人や年長者など目上の人とするのが一般的な記入の仕方です。上下関係が無い場合には、五十音順でもよいでしょう。
記入のためのスペースが限られているため、人数が多い場合には全員分の姓名を記すことができなくなります。そこで4人以上の連名で出す場合には、中心に代表者の姓名だけを記します。そして左側にやや小さく『他一同』と記します。または代表者を記さず、『○○一同』とだけ記すことも可能です。ただ、どちらの場合にも、別紙を用いて一同の姓名、住所、そして各々の金額を記して同封します。別紙に記名する際にも、順序は右から代表者、年長者など目上の人の順に並べます。

香典袋には中袋に金額を明記します。その方が遺族側の会計処理上大変助かることになるのです。包む金額は、連名だからといって、合わせて一人分ということにはなりません。一人ずつ、お付き合いの程度によって各々用意します。
また夫婦で参列する場合には、世帯主名でも連名でも構いませんが、故人と夫婦共に交流があった場合には連名にするのが一般的なマナーです。

遺族側にとって、連名で香典を頂戴するというのは何かと手数が掛かるものです。出来るだけ1人ずつ香典を包む方が、本当は遺族の人に対しての心遣いになります。うっかりしやすいことですが、連名で出す場合には一人ずつの金額が少ないことが多いので、香典返しが必要ない旨を書き添えておくようにしましょう。
新しい葬儀と法要進め方とマナー新版

関連コンテンツ

「おくりびと」邦画、アカデミー賞受賞

「おくりびと」という映画が第81回アカデミー・外国語映画賞で部門受賞をしました。2009年3月現在、この話題はマスコミを賑わわせています。 この映画「おくりびと」の主演、本木雅弘さんが、実質上こ・・・

香典の金額や渡し方のマナー

香典とは、本来的には、宗教とは関わりなく、故人のために霊前に供える現金のことをいいます。ただ、香典を入れる金包みについては、故人、ご遺族の宗旨宗派に添ったもの、また金額に見合ったものを使用するのが基本・・・

香典と米

香典の由来をさかのぼると、香典とは仏事においては香を献ずることから、香料として故人にお供えする金銭や物品のことを指します。現在では金銭を包み香典としていますが、かつては金銭よりも葬儀に用いる食品、なか・・・

密葬・家族葬と香典

近年、「密葬」あるいは「家族葬」と呼ばれる葬儀が急速に増えているようです。 家族葬とは、故人の家族・親族、親しい友人など少人数のみで行う葬儀のことです。密葬とは、諸事情で死後すぐに葬儀(本葬)を・・・

初盆と香典

お盆には、一年に一度、死者の霊が家に戻ってくると言われています。人が亡くなった後、初めて迎えるお盆のことを新盆または初盆と言いますね。初盆(新盆)は故人が仏になって初めて里帰りするものであり、初盆(新・・・

香典返しのマナー

【香典返しについて】 香典返しとは、四十九日の忌明けの法要を無事終えた後、忌明けの報告と御礼を兼ねて品物をお贈りすることを言います。 香典返しは、おおむね忌明け当日から1ヶ月以内に行うのが・・・

葬儀後に整理すること

葬儀後の諸々の整理事項についてご説明したいと思います。 葬儀を終えたら、お世話になった近隣の方や町内の方、世話役の方々などに、喪主が直接出向いてお礼を述べるようにします。葬儀の翌日から、遅くとも・・・

新生活と香典

「新生活運動」という言葉をご存知の方も少数派になってきました。 第二次世界大戦が終わった直後、昭和20年代から30年代にかけて、「新生活運動」という住民運動が各地域に広がりました。敗戦直後は国内・・・