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炎を感知する火災報知機とは?

火災報知機設置の義務化は、火災報知機の製品としての幅を広げる上で、大きな刺激になるだろうと言われています。
設置を義務化するということは、それだけ数多くの人の接する機会が増えることになり、その分厳しい目にさらされることになるからです。
よって、従来はあまりニーズのなかったタイプの火災報知機にも、スポットライトが当てられる可能性は十分にあるわけです。
そのような意味で注目されているのが、「炎」を感知するタイプの火災報知機です。

火災報知機には、感知する対象によってタイプが分かれています。
そして、これまでの火災報知機では、「煙」や「熱」を感知するタイプの製品が一般的とされていました。火災報知器の義務化に伴い、今後は煙や熱以外でもこの「炎」を感知するタイプの報知機も一般化するのではないかと言われています。

炎を感知するタイプの報知機には、主に紫外線式スポット型と赤外線式スポット型の2種類があります。
火災の際に発生する炎は、可視光線以外に紫外線、赤外線といった不可視光線(目に見えない光線)も発しています。
紫外線式スポット型の火災報知器は、紫外線が一定以上の量発生した場合にセンサーが感知します。一方赤外線式スポット型の火災報知機は、赤外線が一定以上の量発生した場合に感知します。それぞれの火災報知器は、おのおのセンサーが感知した後は、それに反応し、警報を鳴らすという仕組みになっているわけです。
また両者の特徴を合わせた製品として、紫外線、赤外線のいずれかが感知された場合に警報が鳴るタイプの機種もあり、このタイプは「炎複合式スポット型」と呼ばれています。

これら炎を感知するタイプのメリットは、温度変化や煙のような、ともすれば日常生活で起こり得る誤作動を避けることが出来る点です。温度変化や煙ではなく、炎に対する感知ならば、ほぼ確実に家事の場合だけに反応すると想定されるので、誤作動の心配がないということです。
よって、煙の発生や高温状態が日常的である台所、それにお風呂などに設置するのが好ましいと思われます。
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