マンションのリフォームで注意すること

マンションのリフォームの場合、注意することとはどんなことがあるのでしょうか？

マンションだからこそ、リフォームがやりやすい部分がありますし、難しい部分もいくつかあります。つまり自分で自由にリフォームしていいところがあり、逆に個人で勝手にリフォームしてはいけない部分があるわけです。だからまずリフォームできる範囲を前もってよく確認することが大事です。

マンションの場合は「区分所有法」という法律に沿ってつくられた管理規約と使用細則というものがあります。これは所有者がそれぞれ快適に暮らすために、という主旨に沿って決められた事項であり、住人はそれを守って工事をしなくてはなりません。

そのマンションの管理規約によっても若干の違いはありますが、リフォームできる範囲はある程度決まっています。個人の「専有部分」はリフォーム可能ですが、「共用部分」「専用使用部分」はリフォーム出来ないという規約になっています。

それでは「専用使用部分」とはどこの部分にあたるのでしょうか。
「専用使用部分」とは、住んでいる居住者が普段、専用に使用している「共用部分」になります。具体的には、ベランダ・玄関扉・サッシなどが該当します。

「サッシのカギ」や「網戸」などは専用使用部分に含まれますので、ちょっと微妙な箇所ですね。網戸の張り替えや、ガラスが割れたときのの交換や、カギの交換などのメンテナンスに関することは持ち主がするように決められていることが多いようです。しかしサッシは、基本的には共用部分になるので「リフォーム」することはできないのが通例です。

マンションの管理規約には、工事のやり方、工事をする前の申請・許可について定められたことがあります。また工事に使う材料の指定なども決められていることがあるようです。規約によっては合理的でない場合もあり、この点、細かくチェックした方がよさそうです。

合理的でない場合とは、たとえば浴室の改装の全面禁止があったり、指定業者以外の出入り禁止、水廻りの位置の移動禁止（これは実際に工事が不可能な場合もあるので確認した方がいいでしょう）、配管の交換の禁止などを、理由なく決定しているマンションがあるということです。
また、分電盤の容量やガス給湯器は、大きさの上限が既に決まっている場合が多いようです。これも管理組合に相談してみることをおすすめします。