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家具リフォーム(1)


今、使っている家具を引越し先でも使いたい。でも引越し先が狭くて、その家具が入りそうにない・・・。
そんな時どうしますか。新しく購入し直すのもいいですが、家具をリフォームするという方法もあります。

家具のリフォームについては、主に高さを切り詰めるようなリフォームをすれば、思いのほか使い勝手がよくなることがあります。そんなリフォームの作業例をご紹介してみましょう。

洋服タンスの高さを17cm低くしたい場合の作業例です。

最近、皆さんの家具の購入先は、家具の量販店が圧倒的に多いようです。量販の家具では、その構造面で多く見られるフラッシュという合板が中空に張り合わされています。
側板を切断するために、分解が必要となるので背板からはずしていきます。
背板はステップルと釘で取り付けられています。ステップルとは、ホッチキスの大きいものことです。これらをきれいに抜き取る作業をします。その作業を丁寧にやっておかないと背板が再利用できません。

天板と底板部分は、側板にダボで接合されているため、慎重に叩いて離すと5枚の板に分解出来ます。
高さを低くするためには側板を切断していきます。
中空構造なのでこのままでは再接合することが出来ません。角材を挿入して補強していきます。
さらに、再接合できるようにダボを切り捨て、ビスケットジョイントができるように切込みを入れます。

つぎに扉の切断をしていきます。こちらも17cmほどを切断します。
扉のどの部分を切断するかというと、上下端は再利用で残したいので、途中を切り捨てます。
枠は無垢の木材なのですが、鏡板はMDFという紙質になっていました。
鏡板を接合して枠に収めていき、扉を再生していきます。
枠の接合面を補強したいので、ビスケットジョイントを埋め込んでいきます。

こうして部材を揃えて、箱を再度組み立てていきます。
新たにビスケットジョイントを追加し、更に強固に接合してクランプで固定します。
分解前と同じように、ステップルと釘とで背板を取り付けていきます。
これで、再生ができました。
作業中についた細かな傷の修復も兼ねながら、ワックスで仕上げていき、これでリフォーム完了となります。

この洋服タンスの仕上がりについて、依頼人の感想は、前の家で使っていた時の歪みが解消されたことや、17cm低くしたことによって、背の低い家族の手が届きやすく、使い勝手がよくなったと述べられています。
タンスの扉を切断したことで、扉の溝がほんの少しずれたようになったのが残念だったようですが、それも下の方なので、あまり目立たなくて満足されたようです。


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